【自作コンポスト】初心者でも失敗しない 作り方と手順

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最近耳にする『コンポスト』
野菜くずや紅茶やコーヒーの出がらしなど毎日の調理で出てくる食べられない生ごみ。
これらを使い終わった古土に入れて混ぜるだけで、土肥ができるんです。
家でバラを20本以上も育てている私も挑戦してみました。

最初に心配したのは

 

嫌な匂いはしないの?

 

虫はわかないの?

 

本当に土肥になるの?


今年の夏は常軌を逸する暑さで、地球温暖化は待ったなし!
自分でも少しでも何かできることを。ごみを少しでも減らせたら。そんな思いも相まって
私のできるSDG‘sシリーズ。
『初心者でも失敗しない自作コンポスト』作り方とやり方をシェアします。

コンポストとは

そもそもコンポストとは、堆肥のことで、家庭から出る野菜くずや葉などの有機物を、微生物の働きにより発酵・分解して堆肥を作ることを言います。 コンポストと似た言葉に「コンポスター」がありますが、コンポスターは堆肥を作る容器の事を指します。

なぜ生ごみを古土と混ぜることで堆肥になるのかというと、自然にいる微生物が土に入れた生ごみを分解し始め、その活動によって容器内の温度が上下します。 四季それぞれに活動量の違う微生物が混在し、同時に働くことによってすばやく堆肥化できるという事です。

これは実際にやってみると驚きます。生ごみを入れても入れても量は増えず、すべて土にかえっていくということを実感しました。

『自作コンポスト』のメリット

自作のコンポストのメリットをご紹介します。もちろんコンポストそのもののメリットもありますね。

  • 初期費用が少なくて済み、簡単にできる
  • 生ごみが減る
  • 自分でできる資源循環で、持続可能な社会へ貢献できる
  • 完全な無農薬の堆肥を作ることができる
  • ガーデニングの堆肥費用がかからない

自作コンポストの作り方

■自作コンポストの材料

  • 蓋つき衣装ケース
  • ガーデニングで使い終わった古土
  • 虫よけのための網(ホームセンターで購入)
  • 網を止める洗濯ばさみ
  • シャベル

私が作った自作コンポストの材料は、衣装ケースはリサイクルショップで、網はホームセンターで購入したため全部で1000円以下でした。

蓋つき衣装ケースに古土を入れる

なぜ蓋つき衣装ケースを使うのかというと、引き出し型では土を入れたら重くて引き出すことができなくなってしまう事、また虫よけの網をかけますが、その上に蓋を載せておき、雨除けにするためです。ちなみに私は車輪のついている衣装ケースを使いました。移動も楽です。

古土の量は衣装ケースの大きさによりますが、私は高さ40センチの衣装ケースで、大体30センチくらいまで土を入れました。
穴を掘ってその中に生ごみを入れていくことになるため、ある程度高さが必要です。

虫よけの網をかけ、洗濯ばさみで止める

網はホームセンターで売っているもので、少し大きめに衣装ケースにかぶせて、衣装ケースの淵を網を挟んで洗濯ばさみで止めていきます。
虫や、動物が寄ってきたり、猫が糞尿をするなども嫌でしたので、網を挟んだ上に衣装ケースの蓋を載せておく感じです。横から見ると洗濯ばさみの分、蓋が浮いています。

シャベル・スコップを土に刺しておく

生ごみを埋めたら次回は場所を変えて植えていくため、次に埋める場所にスコップをさしておきます。
これ、結構役立ちます。我が家は2人しかいないため、生ごみもそれほどでないため、2~3日に一回埋める頻度でしたので、前回埋めた場所がわからなくなってしまう事があったため、その日埋めたら次の場所にスコップをさしておきます。

コンポストを置く場所

コンポストを置く場所はできれば半日陰の屋外で、雨にあたらない軒下のような場所が最適です。
しかし、なかなかそういう場所が見つからない場合、日向のベランダで、半日陰となるように段ボールをかぶせるなど工夫をすることでコンポスト化できると思います。

我が家は北側の軒下でしたので、完全な日陰ですが、それでもしっかりコンポスト化できています。

また、『初心者でも失敗しないコンポスト』は衣装ケースで作るため、雨が入ってしまうと、排水できません。雨にあたる場所は避けることが肝心です。

自作コンポストに入れるもの、入れないもの

私の作った自作コンポストは『初心者でも失敗しない自作のコンポスト』
失敗しないためには入れるもの、入れないものにコツがあります。

コンポストに入れるもの

コンポストに入れられるものは基本的には生ごみ全般ですが、私は『初心者でも失敗しない』ために植物性の生ごみを中心に、動物性の生ごみは入れませんでした。
入れるものとしては

  • くだものの皮-バナナの皮、ミカンやそのほか果物の皮
  • 野菜くず-調理で出るキャベツの芯、大根の皮、キュウリやナスのヘタ
  • 廃油-揚げ油として使い終わった廃油
  • 水-土を湿らすくらいの水分(納豆のパックに水を入れたものなど菌のついた水も可)
  • おから

野菜くずは基本的になんでも大丈夫ですが、あまり大きいものは小さくカットします。
なぜか玉ねぎの茶色い皮は分解しにくいのでやはり小さく切っておくといいです。
おからは毎回少しでも入れます。

コンポストに入れないもの

私は『初心者でも失敗しない』ためのコンポストつくりのために、動物性の生ごみはいれません。
どうしても動物性のものは匂いが出たり、虫がつきやすく、分解に時間がかかるためです。
入れてはいけないわけではありませんのでご承知おきください

  • 肉類・食べ残しの骨
  • 卵の殻・貝殻
  • 魚の骨・皮・内臓

コンポストの手順

調理の時にコンポストに入れるものを分ける

私はキッチンにコンポスト用の小さなボールを置いています。
調理の時にでる野菜の皮や、ヘタ、果物の皮などをそのボールに入れています。
ただ、注意しなければならないのは、野菜の種などは入れないことです。コンポストは栄養満点な土ですので、芽が出てしまう恐れがあるからです。

コンポストの土に穴を掘って埋める

コンポストの土に穴を掘って、野菜くずなどを入れます。
この時、野菜くずなどが表面に出ないような深さの穴を掘ることがポイントです。
野菜くずを入れたら、よく土と混ぜ合わせて、生ごみが絡まらないようにします。

発酵促進剤を入れる

発酵分解を促進させるための発酵促進剤となる材料も生ごみと一緒に入れます。
私はおからを使っています。バナナの皮も発酵を促進するようです。また、食パンの残りなどもイースト菌が入っているため良いとも聞きます。

また、納豆のパックに水を入れておき、納豆菌入りの水を入れたりもします。
分解を良くするために少量の水は必要ですので、土が乾いてきたら、少し入れていました。

生ごみが見えないように土をかぶせる

生ごみが見えないように完全土の中に埋めるか土をかぶせることも、失敗しないポイントです。

くだものの皮が出ていると虫の発生にもつながり、その部分の発酵分解が遅れるので、土の中に完全に入れる事が大切です。

投入を止めて3週間熟成

私はコンポストを7月から始めて11月に終了、12月にはバラの植え替えの土に使いたいと思って始めました。衣装ケースで2人分の食事の野菜くずだと、5か月間生ごみを投入しました。
生ごみが多すぎたり、分解されにくくなってくるとコンポストとしては終了のサインです。

終了したら、その後、3週間は熟成させます。その間1週間に1回~2回はよくかき混ぜて様子を見ましょう。熟成が終了したら、堆肥として普通の土に混ぜたり、花壇に加えたりして使用可能です。

まとめ

今回は『初心者でも失敗しない自作コンポスト』をシェアしました。
自分でできる資源循環システム、コンポスト。
自然の力に感動し、健康と地球にやさしい活動になります。ぜひお試しください。

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