バンクーバー発音の鬼が日本人のためにまとめたネイティブ発音のコツ
引き続き、『産能短大』グローバルコミュニケーションコースで英語学習した時のおすすめ科目です。
科目名は『バンクーバー発音の鬼が教えるネティブ発音』
英語学習者にとって、ネイティブの発音て本当に難しいんですよね。
テキストも色々ありますが、リチャード川口講師のこのテキストはわかりやすかったです。
さすが「人気講師」!
私はアメリカに行くときネイティブに「英会話」を習って行ったんですよね。駅前留学のようなスタイルで。。
何度も聞いて真似をするスタイルだったので、発音をこういう風に習う事はなかったです。これも「ああなるほど、そういう事だったのか」と思いました。
やっぱり、英語を日本語で勉強することも大事ですね。
カタカナを話す日本人にとって、英語の発音って本当の音とは完全に違うものがたくさんあるんですよね。何が違うって、日本語は必ず母音がついている。全ての言葉の最後が必ず母音で終わるわけですね。
例えば『contact』は『コンタクト』って、『とぉ』という音で終わるし、『single』は『シングル』で『るぅ』で終わる。この最後の音(母音)を本当の英語では発音しないんですね。
アメリカにいる時も本当にこの辺苦労しました。
『I can~』と『I can’t~』の差って、ほとんどわからない。っていうか、変えてないんじゃないかと思うほど。でも、会話なので、ニュアンスでわかるという感じなんです。
「I gonna go」 などは「あーがなが」っていう感じで、崩れているというか単語を言っているというより、そういう文章になっているんです。
でも、日本人もそういう事って自然にやっているかもしれません。
以前韓国人の友人に、
「日本人は「こおそくどおろ」っていうけど、なぜ「こうそくどうろ」って言わないのか?」って聞かれたことがあって、ほんとだなぁと。
「お」と伸ばすのか「う」と発音するのか、この辺の感覚は日本人であってもそれほど気にしないで話しているかもしれないですね。
だから、確かに「コツ」としか言いようがないわけですよね。そんなコツが詰まった本です。
「確かに確かに」と、うなずきながら学びました。
日本語にない発音、苦手な発音
日本語のカタカナ表記で英語を話そうとすると、どうしても母音の問題がでてきます。
日本語は母音を最後につけてしまうという事は説明しましたが、その母音も日本語では「あいうえお」5種類だけですが、英語ではなんと25種類。カタカナ読みにしてしまうと、必ずその5種類から最後の母音を選んでしまうわけですね。当然音が変わってきてしまいます。
テキストでは英語の母音の25種類を詳しく説明してくれています。
特に特に「r」は勉強になりました。
「r」の発音を「ウラ」というように「w」を付けて発音することはわかっていて、結構得意だと思っていました。
でも「r」は単独の音というより、母音の一部でした。
[r]が関わってくる母音9個
母音の直後に表記されている「r」はその直前の母音とセットで発音する母音の一部なんだ。これは日本語にはない強烈な音で、マスターできれば、いろんな発音が一気によくなるんだけど..
この音を出すには普段日本語では使わない舌の筋肉を酷使させるので、最初に言っておくと絶対に舌が疲れる!
「car」「near」「tour」「fair」「organize」「higher」など、これらの「r」はすべて母音の一部という事です。しかも以上の母音はすべて別の物!(発音記号が出せないためスミマセン<(_ _)>)
「car」を「かぁー」とカタカナ読みした時と「ぁー」の最後に舌を巻き込んで「r」にした時の音の違いです。
上記の物は「かぁー」「にぃあー」「とぅー」「ふぇー」「おーぐぁないず」「はぃゃー」と、すべて「ー」になってしまって笑笑。日本語読みとは完全に違いますし、母音とセットで、途中から「r」の発音に移るので「二重母音」「三重母音」というとのことです。
正直、聞いている分には同じに聞こえるものもありますが、発音として意識することはとても大事です。「二重母音」「三重母音」と思いながら出すことで音がしっかりと伝わります。
その他の音もわかってはいたけど、意識が変わりました。「コツ」を学びました。
目からウロコの発音技
これは本当にアメリカで感じていましたし、経験者にとってまさに「コツ」でした。
テキストでは詳しく解説してくれていますが、まず日本の授業ではほとんどやりません。
「英会話」ではネイティブの先生は自然にそうなっていますので聞いて覚えていきますが、テキストでそのシステムを教えてくれていてとても面白かったです。
このSTAGEではいよいよ!ネイティブは自然に行っているのに、多くの日本人はできていない目からウロコの発音のコツをじゃんじゃん伝授していきます!
例えば、音と音がつながって、変化したり、消えたり、濁ったりと⋯。実はネイティブの発音って日本語ではありえない変化のオンパレードなんだ。
すごく大切なのに、日本ではあまり教わる機会がなかったんじゃないかな。
本文にも「たくさんの『なるほど!』と『だからか!』が詰まってますよー!」と書かれていますが、その通りでした。
例えば
「good」は、日本語だと「グッド」英語だと「ぐっー」で、「ど」は聞こえません。
「made」も、日本語だと「メイド」英語だと「めぇぃっ」で、「ど」は聞こえません。
「little」は、日本語だと「リトル」英語だと「りろぅ」ともはや「と」も「る」も無い(!)ように聞こえます。
これが文章の中に以上に入ってくるため「Coud you please speak slowly?」と聞くばかりの会話になってしまいます。そのうち聞きなれてくる感じなんですね。
でもその時も
この人は雑に話すなぁ。。。
と、思ってしまっていました。すみませんでした<(_ _)>
そんな聞こえ方の「コツ」がたくさん学べます。
日本語と違う英語のリズム
このステージもあまり他のテキストではないものだと思います。
アメリカから帰ってきて改めて英語を学習し、TOEICを受けようとした場合、「米語」なのか「英語」なのかという事の違いを感じます。つまり「アメリカ英語」と「イギリス英語」の違い。もちろん、単語や意味するところも違いますが、リズムも違います。
アメリカ英語のリズムとイギリス英語のリズムの違いです。
こうやって聞いてみると、英語には独特の「リズム」があるんですね。しかも、アメリカとイギリスでは違う。これって、アメリカから帰ってきて日本で勉強する中で知りました。笑笑。。
絶対に知らなければならないことではないけど、知っているとネイティブっぽい。
「コツ」なんですね。
ここでは英語のリズムについて考えてみるぞ!
英語って喋る時、「なんとな〜く独特の抑揚があるよな〜」って思う人は多いと思うけど、その仕組みをきっちりと追究したことってなかなかないんじゃないかな?
その通り!って思って読み進めました。
ここでもたくさんの例と、システムを学びます。
そして音節とリズムを解説してくれています。
基本となっているのは先ほどの消えてしまう音がちょいちょい出てくるという事ですね。
そして英語らしい(?)話し方になるわけです。
and
×「あんど」3音節 a n do
○「えぁん」1音節 and
drink
×「どりんく」4音節do ri n ku
〇「じゅりんっ」1音節drink
これこれ~!って思いながら読みました!
「えぁん」「じゅりんっ」なんです。
日本語は一文字一文字をしっかり発音しますが、英語は単語全体でまるっと言う事が多いんですね。
これをうまく聞き取れるようにならないと会話になりません。
それが文章になったりすると、
Can I have hot chocolate?
「きゃんないはぶほっとちょこれーとぉ?」Can I have hot chocolate?
「きゃなぃへぇっはぁっちゃぁっくれっ?」
Can I have hot chocolate? 赤字の部分が無くなっている、というかまとまっちゃってます。
こうやってひらがなで書いてみると、違いがよくわかりますね。
もちろん、日本語的にきちんと発音しても通じます。でも、なめらかではないんですね。
「何度も聞く」という学び方をしてきて、どういう事かなと思っていたことも細かく解説されていてとても勉強になりました。
さいごに
産能短大ではこの授業は「オンデマンド授業」も行っています。
私はテキストと科目習得試験で終わってしまいましたが、きっと楽しい授業だったのではないかなと思います。
レポート内容や科目習得試験はとてもとりやすい内容になっていて、落とすための問題・試験ではないなと思いました。
YouTubeや英会話で発音を学ぶことは大切だと思います。音の違いが判るからです。
でも、私はその辺は随分行ってきましたが、こういう風に文字で書いてあると、その違いがもっとはっきり分かって、意識してできるようになったと思います。
やっぱり、英語も日本語で書いてあるとわかりやすいという事ですかね。笑笑。
ただ、ひらがなを読んでしまうと単語が頭に入らないという事もあります。ですから、この辺は発音をネイティブっぽくしたいなと思うときに参考にしてもいいかもしれません。
ネイティブの発音の「コツ」を解説した楽しく学べるテキストでした!
「good!」グッド!ではなく、ぐぅーっ(ど)!
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